酒母

酒造に関する話題

今日は1月11日…鏡開きの日で、正月に神様や仏様に供えた鏡餅を下げて食べる日とされています。

そして、私自身にとっては、21回目の結婚記念日です。当時は別の会社で営業職に就いていたとはいえ、今振り返ると、酒蔵のとても忙しい時期に結婚式を挙げさせて頂いたんだな、としみじみ振り返るのでした。

さて、蔵内では寒造りが順調に進んでいます。特に年明けからは、ハイエンドクラスの純米大吟醸の仕込作業が続いております。

画像は、仕込み翌日の40%精米の兵庫県産特等山田錦を使用した純米大吟醸の酒母です。多量の清酒酵母と所定濃度の乳酸を含んだ培養物を得ることが酒母製造の目的となります。弊社では、雑菌の増殖を抑制する目的で仕込み当初に必要な量の乳酸を添加する速醸系酒母という製造方法により酒母を育成していきます。

今回は華やかな香りをお楽しみいただけるタイプの酵母と味わい深さを表現するタイプの酵母を2種類混合して培養しています。湧付いて、プチプチという音を立てて元気に増殖中です。今後の成長がとても楽しみですね。

(六代目蔵元)