2024年大寒仕込

酒造に関する話題

本日は、二十四節気の「大寒(だいかん)」。大寒とは、一年で最も寒いとされる期間です。

今朝は、寒造りの中でも大寒の日の朝に仕込むというちょっと特別な大寒仕込となりました。

兵庫県産の特等山田錦を40%まで磨き上げた純米大吟醸の留仕込が丁度本日に重なり、220kgを超える掛け米が自然放冷により湯気をあげる様は、なかなか壮観な眺めとなりました。蔵の火災報知器が反応しないかドキドキでしたが、セーフ(笑)

留仕込の掛け米ということで、比較的水分が少なめの蒸米は、冷えてくると硬くなって、手で揉みほぐすのはかなりの力作業となります。内勤メンバーの応援もお願いして、冷やした蒸米を仕込みタンクへ運び、蔵の皆で力を合わせて無事に仕込むことが出来ました。一年で最も寒い時期…という意味では、昨日は異常な暖かさで、本日は気温が下がりにくい雨となってしまいやや残念ですが、醪を冷却しながら仕込を行いました。条件が悪い中ではありましたが、何とか目標に近い温度に抑えることが出来ました。

ここから長期低温発酵により30日を超える醪管理がスタートします。上槽のその瞬間が今から楽しみです。

(六代目蔵元)